「酒さ(しゅさ)」とは、主に中高年の鼻や眉間、頬(ほほ)などに紅斑(あかみ)・毛細血管拡張、ニキビのような丘疹(ブツブツ)が生じ、慢性に経過する皮膚疾患です。
「酒さ」の症状について
「酒さ」は以下の4型に大別され、これらが単独、もしくは混在します。
1紅斑・毛細血管拡張型(第1度酒さ)
顔の中心部(頬、眉間、鼻)に赤みが現れます。皮膚の表面に近い毛細血管が広がることによって赤い糸くずのように見えます。ほてり、かゆみなどの症状が現れます。
2丘疹膿疱型(第2度酒さ)
第1度酒さの症状に加えて、赤い丘疹や膿疱が頬、鼻、眉間にできます。
3瘤腫型(第3度酒さ)
特に鼻が凸凹不整に隆起して、毛孔が拡大してミカンの皮のようになります。
4眼型酒さ(第4度酒さ)
眼囲の腫脹や眼瞼・眼球結膜の充血や炎症を伴います。
酒さの増悪因子
激しい温度差、紫外線、熱い飲み物、香辛料、アルコール、ストレスなどが挙げられます。
酒さは慢性の経過をとり、難治性です。症状に合わせて漢方薬や抗生物質の内服をします。治療のゴールは、不快な症状を最小限にして、副作用の少ない治療を続けることですが、残念ながら日本には酒さに有効かつ保険適応のある外用薬がありません。
当院では、1%メトロニダゾール軟膏による酒さの治療を行なっております。
※メトロニタゾールは柊ひふ科クリニック金山駅前でのみ取り扱っております。
1%メトロニダゾール軟膏の特徴
海外ではFDA(アメリカ食品医療品局)で承認された第一選択薬であり、有効率は50~65%とされています。日本の臨床研究においても1%メトロニダゾール軟膏の有効性と安全性が確認されております。
使用方法
1日1~2回 洗顔、化粧水・乳液などのスキンケアを行ってください。顔の赤い部位に本剤を塗布して下さい(外出時は日焼け止めクリームも重ね塗りしてください)。
主な副作用
接触皮膚炎(赤み、かゆみ)など。
これらの症状がみられたら、使用を中止して医師にご相談ください。
注意点
妊娠中、授乳中は使用できませんのでご注意ください。
診察料
初診の場合 | 3,300円(税込) |
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再診の場合 | 1,650円(税込) |
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薬の価格
1%メトロニダゾール10g | 300円(税込) |
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※表記金額は近隣薬局の参考価格です。
※メトロニタゾールは柊ひふ科クリニック金山駅前でのみ取り扱っております。
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